銚子)商工会議所にて起業セミナーを開きました

ご縁あって2024年11月に銚子商工会議所よりお声がけいただき、

「地域おこし協力隊から起業を成功させるのに必要なこと」

と題した起業セミナーを行いました。
(収録したセミナー動画を配信する形式でしたので実際には皆さまにはお会いしていないのですが…)

「地域おこし協力隊」とは、

都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。(総務省

つまり「都会から地方へ移住して地域活動を手伝い、任期満了後の定着も期待する」という国の取り組みに応じ、地方の募集に対して手を挙げて選ばれた人たちのことを「地域おこし協力隊」と呼びます。

2009年から始まったこの制度、当初はなかなか定着しませんでした。
僕も愛媛で村おこしをしているときに、途中から加わった地域おこし協力隊員が活動を途中でやめてしまったり、任期満了前に夜逃げして消息不明になったりと、正直地域おこし協力隊って何?と懐疑的な目を向けていました。

でも昨今は制度そのものの認知度の向上もあって、地域おこし協力隊が活動しやすい素地が生まれています。
協力隊を卒業してそのままその場に定住した隊員の41.4%が起業、39.1%がその地で就業という結果です(総務省、令和3年度)。
僕が愛媛にいた頃には考えられなかった数字です。

なぜこんなにも定着し、起業にまで繋がっているのか。
それは、地域おこし協力隊が従事する領域が「ソーシャルビジネス」(=社会問題解決を目的とした事業)だからです。
理念を大切にする領域ですから、利益第一主義の民間企業が積極的に活動してこなかった領域なんですね。
やるなら個人(地域おこし協力隊卒業者)が自分の信念に基づき、地域を巻き込んで、ということで起業になじみやすいのです。

という現状を受け、銚子市では地域おこし協力隊の定住・定着、起業をもっと後押ししたいとして、このたびのセミナーとなりました。

スライド表紙

起業とはどういうものかを改めて考えた上で、さらに地域おこし協力隊が起業するとはどういうことかについて詳しく話しました。

  • 地域おこし協力隊の起業が地域にもたらすもの
  • 地域おこし協力隊の起業を妨げる要因と支援
  • 地域おこし協力隊の起業にまつわるトラブル

そして、やっぱり最終的には「何を大切にするか」という話を。
起業が「目的」になってはいけないから。
地域おこし協力隊が起業するなら、その起業は地元に根ざし、地元の何かに働きかけるための「手段」でなくてはならないから。
だから、「何を大切にするか」を考えることは何より大事なのです。

そんな話を60分、今回は前に聴衆はおられず、カメラに向かって熱く語らせていただきました。
銚子市の地域おこし協力隊の皆さまに響く話であったことを願っております。
このたびはお声がけいただき、ありがとうございました。

これからもKOBESTは魅力発掘、そして効果的な発信のお手伝いをいたします。

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